読書の秋】今読みたい質屋が出てくる文学・漫画作品7つ
こんにちは。名古屋の質屋・トダ屋店主の戸田です。夏の焼かれるような暑さも少し落ち着き、やっと秋の雰囲気が出てきましたね。秋には食欲の秋や運動の秋などがありますが、今回は「読書の秋」に注目してみました。実は文学・漫画作品の中には質屋が登場する物が多くあります。7つの文学・漫画作品を紹介するので、ぜひこの秋に手に取ってみてはいかがでしょう。
まずは、質屋が登場する5つの文学作品を紹介します。どれも有名な物なので、もしかしたら読んだことがある人もいるかもしれませんね。
『坊っちゃん』(夏目漱石)
主人公・坊っちゃんは、正義感が強く短気な性格を持つ青年です。 教師として赴任した田舎の中学校で、周囲の同僚や生徒たちと衝突しながらも正義を貫こうとします。金銭問題から質屋に行くシーンが描かれていますが、これは彼の社会的な立場や経済状況を反映する一部です。
『たけくらべ』(樋口一葉)
東京の下・吉原遊廓に生きる少年少女の淡い恋や成長を描いた作品です。 主要な登場人物の美登利の家は質屋を営んでおり、彼女は家業を手伝いながら複雑な感情を抱いて育っている遊廓や質屋という場所が、当時の庶民の生活や人間関係を象徴的に表現しています。
『父帰る』(菊池寛)
長い間、家族を置いて家に出ていた父親が突然帰ってくるところから物語が始まります。父親の帰宅により、家族の間に積もった不信感やわだかまりが表面化し、家族の絆が動きます。物語の中で質屋が舞台となるシーンは、父親が家族のために自らの物を質に入れて金を工面しようとする場面。家族関係の再構築の一端として描かれています。
『吾輩は猫である』(夏目漱石)
この作品は、猫の視点から見た人間社会を描く長編風刺小説です。 主人である苦沙弥先生やその周囲の人物の滑稽な生活がじっくりと描かれています。先生やその知り合いたちが経済的に困難な描写があり、質屋に関するエピソードも登場。質屋は、当時の市民生活や金銭的な問題を象徴的に描く舞台として機能しています。
『浮雲』(二葉亭四迷)
この作品は日本初の近代実主義小説で、明治時代の日常社会や人々の内面的な葛藤を描いています。文章三は、恋人であるお勢との関係に悩み、人生における目標を見失ってしまいます。質屋のシーンは、彼の精神的な疲労と、現実の生活における場面。彼の困難を象徴しています。
次に質屋が登場する漫画作品を2つ紹介します。文学など文字を読むことが苦手な人でも漫画であれば読みやすいですよ。
『あさきゆめみし』(大和和紀)
この作品は、紫式部の『源氏物語』を漫画化したものです。 主人公の光源氏を中心に、平安時代の宮廷で長く愛される愛憎劇が描かれています。生活のために必要な品々を質に入れるシーンなどが含まれており、当時の生活風俗が垣間見える部分です。
『風雲児たち』(みなもと太郎)
江戸時代の歴史を舞台に、幕末の動乱期を描いた歴史漫画です。 坂本龍馬や西郷隆盛などの偉人たちの生涯をじっくりと描きながら、歴史的な出来事や社会背景を学ぶことができます。質屋は、庶民生活の一部として描かれ、当時の経済事情や庶民の生活を反映できる舞台として登場します。
「質屋」という場所は文学・漫画作品において登場人物の経済的状況や人間関係を反映する
重要な場面として登場しています。今回紹介した作品以外にも質屋が登場している作品は多いので、ぜひ探してみてくださいね。
それでは最後に少しだけ、質トダ屋のアピールを。
当店は創業70年以上続く地域密着型の質店です。この長い歴史で培ってきた豊富な販路と、家族経営によるコストカット、自社物件(つまり賃料がかかりません)による経費の削減などを通して、できる限りの買取価格を出させていただいています。
また名古屋駅西側、太閤通りという大通りに面していて、駐車場も5台分あります。そのため、公共交通機関でもお車でもどちらでも安心してお越しください。
質トダ屋は普段質屋を利用したことがない方でも利用していただきやすい環境にあります。「文学・漫画作品に出てくる質屋ってどんなところなんだろう?」と思ったらぜひ一度お気軽にお越しください。
査定は無料です。